
世の中には様々な病院が存在しています。
そこには規模の大小の他、専門分野として胃腸科や耳鼻科などの様々なものがあるなど、人間の身に起こり得る多種の病気に対応できるようになっています。
しかし、これらの病院は別個に存在しているために、一つのところを訪ねた後に別のところへ行き直すというとかなりの手間がかかってしまうことが想定されます。
全ての病院が一つに統合されて、情報が完全に共有されていれば患者の手間も少なくなりますし、同じく病院側としても一つの医療機関では足りない機能を補完し合えるようにもなるはずです。
そういうネットワークを作ることが出来れば、世の中の医療は確実に何段階も底上げされると言えるでしょう。
電子カルテが導入され始まったことで、そうした医療の底上げが現実のものとなってきました。
これらのカルテはただ電子にして閲覧しやすくなった他に、他の医療機関でも閲覧できるようにし、情報の共有が容易に行えるようにもなったのです。
現在は厚生労働省でもこうした事実には着目されていて、地域包括のケアシステムが作られるよう推奨もされています。
そうやって医療機関同士が繋がるようになれば数多くある医療機関が一つの病院のように機能できますし、どこの病院ならベッドが空いているかという情報も一目瞭然となり、救急車での緊急搬送が行われた際にたらいまわしが起こることも防げます。
電子カルテとして患者の情報がネットワーク上で共有されるようになったことは、医療を次の段階へとシフトさせることにも繋がってくるのです。