
歯を治療するための新しい技術が、MACS研究会のホームページにて紹介されています。
MACS研究会は、磁性アタッチメントを活用したインプラントについて研究を進めている会員の集まりです。
もともと天然の歯を付け替えするために開発されたこの技術ですが、インプラントにも応用できるようにと、メーカーとともに技術開発してきました。
熱い議論が交わされる学会も定期的に開催されるなど、歯科関係者にとってはまたとない研鑽の場となっております。
そんなMACS研究会が開発した磁性アタッチメントによるインプラントは、これまでの治療技術にはなかった多くの利点を備えています。
その最たるものが、マグネットを採用することで簡単に歯への取り付けができることです。
一般的なインプラント治療では特殊な器具が用いられ、完全に固定するには精密な治療技術と経験が求められます。
ところがこの技術では磁力の力を活用していますから、位置合わせが格段に容易で経験が少なくとも十分にこなすことができるのがメリットです。
取り外しも簡単であるため、方向が悪いなどの理由で後から設計変更したいときにも短時間で対応できます。
メンテナンスしやすいというメリットもあります。
インプラントに使われている金具は経年劣化することもありますが、磁力を使ったこの技術では力をかけずに着脱が可能で、維持力の低下も少ないからです。
この技術を取り入れることは、歯科医院を訪れる患者さんへのアピールにもなることでしょう。
歯科関係者にとって学ぶ価値が大いにあると言えそうです。